```html 脂質異常症の検査・治療 | 和歌山市・岩出市の内科 あさかクリニック

脂質異常症の検査・治療 | 和歌山市・岩出市の内科 あさかクリニック

あさかクリニック

内科・脳神経内科・小児科

和歌山市新庄466-1

Tel.073-477-5155

あさかクリニック待合室

脂質異常症

脂質異常症とは

脂質異常症は、血液中のLDLコレステロールや 中性脂肪が多い、またはHDLコレステロールが少ない状態です。 以前は「高脂血症」と呼ばれていました。

コレステロールや中性脂肪は体に必要な成分ですが、 血液中の値が適切な範囲を外れた状態が長く続くと、 血管の壁に脂質がたまり、動脈硬化が進みやすくなります。

脂質異常症そのものには自覚症状がほとんどありません。 健康診断で異常を指摘されても放置してしまうことがありますが、 動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの 原因になる可能性があります。

LDLコレステロール

LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを 全身へ運ぶ働きがあります。 多過ぎると血管の壁にたまりやすくなるため、 一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれています。

HDLコレステロール

HDLコレステロールは、血管などに余ったコレステロールを 回収して肝臓へ戻す働きがあります。 一般に「善玉コレステロール」と呼ばれています。

中性脂肪

中性脂肪は、体を動かすためのエネルギー源として利用されます。 食べ過ぎ、飲酒、肥満、運動不足などによって 血液中の値が高くなることがあります。

脂質異常症の種類

脂質異常症には、主に次のような種類があります。 複数の異常が同時にみられることもあります。

種類 診断の目安
高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール 140mg/dL以上
境界域高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール 120~139mg/dL
低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール 40mg/dL未満
高トリグリセライド血症 空腹時中性脂肪 150mg/dL以上
または随時中性脂肪 175mg/dL以上
高non-HDLコレステロール血症 non-HDLコレステロール 170mg/dL以上

これらの数値は脂質異常症を見つけるための基準です。 薬を開始する基準や治療中の目標値とは異なります。

実際の治療方針は、年齢、喫煙、血圧、糖尿病、 腎臓病、心筋梗塞や脳梗塞の既往などを含めて判断します。

脂質異常症の原因

生活習慣によるもの

食生活、運動不足、肥満、飲酒、喫煙などが 脂質異常症に関係します。

肉の脂身や加工肉を多く食べる
バターや生クリームを多く取る
菓子類や甘い飲み物を多く取る
アルコールを多く飲む
運動不足
肥満や内臓脂肪の増加
喫煙

ほかの病気や薬剤によるもの

糖尿病、甲状腺機能低下症、腎臓病、肝臓病などが原因で、 コレステロールや中性脂肪が高くなる場合があります。

ステロイド薬など、一部の薬剤が脂質の値に 影響することもあります。 原因となる病気や薬剤がある場合は、 その治療や見直しも必要です。

遺伝的な脂質異常症

生まれつきLDLコレステロールが高くなりやすい 「家族性高コレステロール血症」という病気があります。

若い頃からLDLコレステロールが高い方、 ご家族に若年で心筋梗塞を起こした方がいる場合、 アキレス腱が厚いと指摘された場合などには、 家族性高コレステロール血症を疑います。

脂質異常症の検査

血液検査でLDLコレステロール、HDLコレステロール、 中性脂肪などを測定します。 あわせて、脂質異常症の原因や動脈硬化の危険因子を調べます。

脂質検査

主に次の項目を確認します。

LDLコレステロール
HDLコレステロール
中性脂肪(トリグリセライド)
総コレステロール
non-HDLコレステロール

中性脂肪は直前の食事や飲酒の影響を受けることがあります。 検査の目的によっては、空腹時の採血をお願いする場合があります。

血糖・肝機能・腎機能などの検査

糖尿病、肝臓病、腎臓病などがないかを確認するため、 血糖値、HbA1c、肝機能、腎機能などを調べます。

必要に応じて、甲状腺ホルモンや尿タンパクなどを 確認することがあります。

動脈硬化を調べる検査

症状やこれまでの病歴に応じて、 心電図検査、頸動脈超音波検査、 CT検査などが必要になる場合があります。

当院で実施していない検査が必要な場合は、 対応可能な医療機関へご紹介します。

コレステロールの管理目標

脂質異常症の治療では、検査値を下げることだけでなく、 心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を 予防することが重要です。

LDLコレステロールの管理目標は、 動脈硬化性疾患を起こす危険性によって異なります。

患者様の状態 管理の考え方
心筋梗塞や狭心症、アテローム血栓性脳梗塞などの 既往がない方 年齢、血圧、糖尿病、喫煙、腎臓病などから 将来の発症リスクを評価し、目標値を決定します。
心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患を 起こしたことがある方 再発予防のため、より厳格なLDLコレステロール管理が 必要になります。
糖尿病、慢性腎臓病、末梢動脈疾患などがある方 動脈硬化の危険性が高いため、 合併症を考慮した目標を設定します。

健康診断の基準値を少し超えただけで、 すべての方に直ちに薬が必要になるわけではありません。

一方で、検査値が同程度でも、 心筋梗塞の既往や糖尿病などがある方では、 早期の薬物治療が必要になることがあります。

脂質異常症の治療

脂質異常症の治療では、食事や運動などの生活習慣を見直します。 動脈硬化の危険性や検査値に応じて、薬物療法を行います。

食事療法

LDLコレステロールが高い場合は、 肉の脂身、バター、生クリームなどに多い 飽和脂肪酸を取り過ぎないことが大切です。

野菜、海藻、きのこ、大豆製品などから食物繊維を取り、 魚を食事に取り入れることもすすめられます。

肉の脂身や鶏皮を控える
バターや生クリームを取り過ぎない
魚や大豆製品を取り入れる
野菜、海藻、きのこ類を食べる
菓子類や甘い飲み物を取り過ぎない
食べ過ぎを避ける

中性脂肪が高い場合は、総摂取エネルギーに加えて、 アルコール、砂糖、果糖を含む飲料や菓子類などの 取り過ぎに注意します。

運動療法

ウォーキングなどの有酸素運動を継続すると、 中性脂肪やHDLコレステロールの改善、 体重管理などに役立ちます。

できる範囲から始め、習慣として続けることが大切です。 心臓病、脳血管障害、関節の病気などがある方は、 運動を始める前に医師へご相談ください。

体重管理

肥満や内臓脂肪がある方では、 無理のない範囲で体重を減らすことで、 中性脂肪などの改善が期待できます。

節酒・禁煙

アルコールの取り過ぎは中性脂肪を上昇させることがあります。 飲酒量を見直し、休肝日を設けます。

喫煙はHDLコレステロールの低下や動脈硬化に関係します。 心筋梗塞や脳梗塞を予防するためにも禁煙が重要です。

薬物療法

生活習慣を改善しても脂質の値が十分に下がらない場合や、 動脈硬化性疾患の危険性が高い場合には、 薬による治療を行います。

スタチン

肝臓でコレステロールが作られるのを抑え、 主にLDLコレステロールを下げる薬です。 脂質異常症の治療で広く使用されています。

まれに筋肉痛、脱力感、肝機能異常などが 現れることがあります。 強い筋肉痛や褐色の尿などがある場合は、 早めに医師へご相談ください。

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬

小腸からのコレステロール吸収を抑える薬です。 エゼチミブが代表的で、単独またはスタチンと 組み合わせて使用します。

フィブラート系薬

主に中性脂肪を下げる薬です。 腎機能や、ほかの薬との組み合わせに注意しながら使用します。

選択的PPARαモジュレーター

主に中性脂肪を下げる目的で使用する薬です。 肝機能や腎機能などを確認しながら治療します。

多価不飽和脂肪酸製剤

EPAやDHAなどを含み、主に中性脂肪を下げる目的で 使用することがあります。

その他の治療

LDLコレステロールが著しく高い方や、 心血管疾患の危険性が非常に高い方では、 注射薬など専門的な治療が必要になる場合があります。 必要に応じて専門医療機関へご紹介します。

動脈硬化によって起こる病気

脂質異常症によって動脈硬化が進むと、 血管が狭くなったり、血栓によって詰まったりすることで、 全身にさまざまな病気が起こります。

心筋梗塞・狭心症

心臓を栄養する冠動脈が狭くなったり詰まったりする病気です。 胸の圧迫感や痛み、息苦しさなどが現れます。

脳梗塞

脳の血管が詰まる病気です。 突然の手足の麻痺、顔のゆがみ、 言葉が出にくいなどの症状が現れます。

末梢動脈疾患

主に足の血管が狭くなり、 歩くと足が痛む、足が冷たい、 傷が治りにくいなどの症状が現れます。

大動脈の病気

動脈硬化は、大動脈瘤などの大動脈の病気にも関係します。

受診の目安

次のような場合は、内科へご相談ください。

健康診断でLDLコレステロールが高いと指摘された
中性脂肪が高いと指摘された
HDLコレステロールが低いと指摘された
以前から脂質異常を指摘されているが受診していない
脂質異常症の治療を中断している
薬の副作用や治療内容について相談したい

糖尿病について(要約)

糖尿病と脂質異常症が重なると、 心筋梗塞や脳梗塞などの危険性が高くなります。 血糖値と血中脂質をあわせて管理することが重要です。

▶ 糖尿病の詳しい説明はこちら

高血圧症について(要約)

高血圧症も動脈硬化を進める重要な要因です。 脂質異常症と高血圧症がある方は、 コレステロールと血圧の両方を適切に管理します。

▶ 高血圧症の詳しい説明はこちら

内科の診療について

当院では、脂質異常症、糖尿病、高血圧症などの 生活習慣病について診察しています。 健康診断で異常を指摘された方もご相談ください。

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