パーキンソン病とレビー小体型認知症の違い
パーキンソン病とレビー小体型認知症は、ともにレビー小体という異常なタンパク質が脳の中に蓄積する病気です。パーキンソン病の方でも病気の進行とともに認知症が生じることがあり、パーキンソン病とレビー小体型認知症に本質的な違いはないとされています。レビー小体が脳に蓄積する病気において、運動症状が先に出現するものをパーキンソン病、認知障害が先に出現するものをレビー小体型認知症と呼んでいます。

認知症を伴うパーキンソン病
パーキンソン病の発症初期の段階では、認知機能障害はほとんど目立ちません。しかし、パーキンソン病の方の約4割が、病気の進行とともに認知症を発症し、その状態は「認知症を伴うパーキンソン病」と呼ばれます。通常、「認知症を伴うパーキンソン病」が発生するのは70歳以降で、パーキンソン病の診断から約10~15年後といわれています。